辛い過去も肯定的に考えられるようになる
カテゴリー:スピリチュアル
昔のことを思い出したときにどんなことが思い起こされますか。
辛いことも楽しいこともあるでしょう。
過去の思い出が美化される
50歳、60歳と年齢を重ねるにつれて過去の楽しい事や良かったことを思い出す事が多くなると言われています。
この事をレミニッセンス・バンプと言います。
特に青年期から成人前期の記憶が隆起されやすいと言われています。
10〜30代ですね。
なのでおじさんや年配の人がよく「昔は良かったね」と言います。
武勇伝を語るのもそんな風に自分の良かったことや誇れることが思い出されるからでしょう。
余生を楽しんで生活する為にはとても良い傾向だと思います。
例えば過去の恋愛も甘酸っぱい記憶になっている。
別れてすぐのときは恨みやつらみがあっても時と共に変化するということです。
これはエピソード記憶の一種の自伝的記憶と言われる記憶にも相通じます。
自伝的記憶
自伝的記憶とは過去のことで自分の人生で重要と思われる出来事やアイデンティティを形成する為の出来事などの記憶。
この記憶は再構成的想起の性質をもっています。
いつ、どこで誰に話すかにもよりますが記憶が再構築されることがあります。
例えば部活でとても汗を流し苦しい体験があってその時は辞めたくて仕方がなかった場合でも
再構成されることでおかげで鍛えられたとか青春の思い出に変化します。
これはそこに意味づけをして記憶を再構築しているんです。
心理学でもこれを用いることがあります。
心理療法でクライアントが過去のことを繰り返し話す中で
少しずつ整理されていき否定的な記憶が肯定的に捉えられるようになったりします。
匂いや景色を見て記憶を思い出すこともあるでしょう。
貴方にとって辛い記憶や忘れたい過去があるかもしれません。
でも歳を重ねるに連れてまた話したり意味づけをすることで良いものへと変わる可能性が
十分にあるんだということを頭の片隅に入れておくとちょっと楽になるかもしれません。