一日一日を大切に〜千日回峰行〜
カテゴリー:スピリチュアル
ワクワクやキラキラも大事だけどもっと大切な事があると思っています。
禅語に「脚下照顧」という言葉があります。
他を見るよりも自分の足元を照らし観ましょうということです。
隣の芝は青く見えるもの。
ですが人と比べるより昨日の自分と今日の自分を比べる方が着実に成長できることでしょう。
千日回峰行
比叡山や奈良の金峰山での千日回峰行をご存知ですか。
金峰山の方は千三百年の間にこの行を成功させたのはわずか二人。
そのうちのお一人が塩沼大阿闍梨です。
比叡山で二回も千日回峰行を満行した酒井大阿闍梨も著名ですが今回は塩沼氏の回峰行をご紹介します。
片道24キロの険しい山を夜11時半に出て一日48キロ歩きます。
これを5月から9月まで毎日続けること9年間。
嵐の日も高熱の日も関係なく毎日歩き続けます。
熊に出くわしたこともあるそうです。
途中で断念すると切腹という習わし。
それを終えると四無行といって九日間お堂に籠もり飲まず食わず寝ないし横にもなれません。
生死をかけた厳しい行です。
物凄い修行ですね。
お釈迦様は「同じことを同じように情熱を持って繰り返すことでやがて見えることがある」と説かれました。
塩沼氏によると「おかげさま」という気持ちを持つこと。
そして決められたことを決められたように毎日「繰り返すこと」
これが前進し成長していける秘訣だということです。
ご縁に感謝
今この時代に生きている仲間や環境は地球誕生日以来46億年の中で物凄い確率奇跡的なご縁があって出会っています。
日々衣食住ができている事は大変有り難いことです。
仏様に仕える千日回峰行の内容を知れば知るほど自分が生温い怠惰な生活をしている様に思えてなりません。
同じようなことは出来なくともご縁や生かされていることに感謝して一日一日大切に生きていきたいですね。